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zoom RSS 「この世界の片隅に」見ました

<<   作成日時 : 2016/12/15 00:46   >>

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原作を丁寧に追いながら、映画のスタッフがすずさんの気持ちに沿ったような絵画表現に心が熱くなりました。
ウサギの白波が飛び回る表現や、アメリカ軍機の空を覆う絵画的表現に。

祖母や母に聞かされた戦時中の話に近い、戦時下の一般庶民の日常が語られ良くある戦時中のドラマ・映画や反戦を声高に訴える話とは違った感銘を受けました。
時限式の爆弾の件は母が軍需工場に行ってた時に、(不発弾だったかもしれませんが)友人を失った経験とほぼ同じ話で息をのんでみました。あのとき母が死んでたら今の自分は存在しないと考えるとこの映画世界と今が地続きだということに気づきます。
玉音放送にすずさんが激高しますが、周りの人は「アー終わった」みたいなドライな表情です。私の母も「玉音放送は何言ってるのか聴こえなかった、周りで敗戦と聞いてそーかーと思った」というように戦争も終戦も日常の日々の続きなのだと思いました。

のんさんのアテレコは最初は朝ドラのイメージが付きまとったが、終盤には完全にすずさんの声になっていました。ラストで広島で出会った浮浪児のあの娘、原作にないその後がちょっと見れて嬉しかったです。

悪い点という意味とは違うが、惜しかったと思うのは2時間の制約があると思うが白木りんさんのエピソードが少なかったのが残念だった。
これは本作のプロデューサーの話だが、監督は2時間の作品はもともと2時間30分の作品だったが、予算の理由で30分削ったらしい。興行収入が10億円に届いたら「完全版」として30分の追加もあり得るかもとのこと。

所謂泣ける作品でもなければ大感動巨編でもない。CGを使ってると思うがこれ観よがしな使い方ではない。最高のアニメだとも言い難い。
本作にはもっと違う言い方をしたい。面白く(どこかギャグタッチな部分があるし)哀しいこんなアニメが作れるところが日本のアニメーションの底力なのだと思う。
本作の原作本が大好きだ。原作にはない部分も多いがアニメーションにはさらにプラスアルファを求めづにはいられない。

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