『借りぐらしのアリエッティ』の感想
今公開中のスタジオ・ジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』を見て参りました。その感想など。
第一印象は、いつものジブリ作品のように「いまひとつ、なにかが足りない」と思ってしまったこと。ですが、お話しとしては良かったし、音楽もフォルクローレ風の作品にあった感じは良かった点でした。
いつものジブリのように・・と書きましたが、私はジブリの作品で十分に堪能できるのは「ナウシカ」「ラピュタ」までで、「トトロ」以降の作品には常に「いまひとつ、なにかが足りない」と思って肩すかしをくらって来ました。
好き嫌いは別にして「ぽんぽこ」「耳をすませば」「ハウル」のあたりは上映時間とお話しの量と、ストーリーの閉め方は適当だったのでこの「足りない」という感想はやや薄まる感じですが。このあたりを、今回の「アリエッティ」でお話ししてゆきます。
未見の人のためにあらすじを、
日本の(おそらく多摩地域のどこかの)瀟洒な一軒家に体の弱い男の子、翔がやってきます。この家には人間に見つからないように棲んでいる小人の3人家族がいました。14才の少女、アリエッティと父ポッドと母のホミリーです。
アリエッティたちは人間の家で必需品を少しずつ「借り」ながら生活をしていますが、それなりに優雅とも言える楽しそうな毎日です。
ある日アリエッティと父ポッドは、角砂糖とティッシュペーパーを借り(狩り?)るため人間の家に行きますが翔に見つかってしまいます。小人は人間に見つかると、危険なためその家を出てゆかなくてはなりません。引っ越しの用意をしていた矢先に、今度はお手伝いさんのハルに見つかってしまい、さらに危機に瀕します。
このあたりまでにしておきましょう。
さて、「いまひとつ、なにかが足りない」と思ったのは、どう見てもストーリーでしょう。94分という昨今では若干短い部類に入る時間ですが、ミニストーリーのファンタジーとの性格を考えると十分な時間だと思います。考えるに最初のアリエッティと父ポッドの狩りのくだりが長いのかな?また、ハルさんに見つかりホミリーが捕まったあたりのアクションシーンのスピーディ感のないあたりが時間を食って、せっかくのスピラーという(出てきたときは、おお~!ジムシー!と後半での活躍を期待してしまったが、スカ・・・・・。惜しい!惜しい!)キャラクターを生かし切っていない。
原因の多くは脚本の宮崎さんに帰すと思います。氏はハリウッド映画風の派手なアクションシーンの後に、予定調和的にハッピー・エンドというお話しに嫌悪感を感じてるようで(私も同感ですが)、そのあたりのエンターテイメントと芸術性のさじ加減を上手く処理できないことが、度重なるジブリの物足りなさを私に感じさせてる要因かなと思います。
では今回の「アリエッティ」ではどうしたら良かったか・・・・・・
冒頭から、アリエッティを翔が微かに見つけるあたりは良いとして、その後のアリエッティと父ポッドの狩りのくだりをもう少し短く。(小人の視点からの人間世界の表現という点で、決しておろそかにはできない点でもありますが)
ドールハウスを翔がアリエッティに贈り、それをハルが見つけるあたりももう少し短く。
その後のハル+害虫駆除のお兄さん達とのアクションシーン(宮崎さんお得意のはずの追っかけシーンを自身で絵コンテすればいいのに)を入れ、スピラーの活躍シーンを入れる。
クライマックスのあと、アリエッティ・翔・スピラーの三角関係あたりを少し入れ。ファンタジーなので、生々しい感情のぶれとかを入れるのではなく、無言のお芝居の中に、お互いの目で演技する程度に。
エンディングのアリエッティとスピラーの表現はあんなもんで上々でしょう。
今現在の映画の反響の方は、なかなか良いようで、特に女性の入りが良いのは神木隆之介人気に起因するところでしょうか?前回のポニョは実は未だに見ていないので、自分は比較できませんが入りに関しては今回の方がいいと言うことは一定、成功作といえるようですね。
第一印象は、いつものジブリ作品のように「いまひとつ、なにかが足りない」と思ってしまったこと。ですが、お話しとしては良かったし、音楽もフォルクローレ風の作品にあった感じは良かった点でした。
いつものジブリのように・・と書きましたが、私はジブリの作品で十分に堪能できるのは「ナウシカ」「ラピュタ」までで、「トトロ」以降の作品には常に「いまひとつ、なにかが足りない」と思って肩すかしをくらって来ました。
好き嫌いは別にして「ぽんぽこ」「耳をすませば」「ハウル」のあたりは上映時間とお話しの量と、ストーリーの閉め方は適当だったのでこの「足りない」という感想はやや薄まる感じですが。このあたりを、今回の「アリエッティ」でお話ししてゆきます。
未見の人のためにあらすじを、
日本の(おそらく多摩地域のどこかの)瀟洒な一軒家に体の弱い男の子、翔がやってきます。この家には人間に見つからないように棲んでいる小人の3人家族がいました。14才の少女、アリエッティと父ポッドと母のホミリーです。
アリエッティたちは人間の家で必需品を少しずつ「借り」ながら生活をしていますが、それなりに優雅とも言える楽しそうな毎日です。
ある日アリエッティと父ポッドは、角砂糖とティッシュペーパーを借り(狩り?)るため人間の家に行きますが翔に見つかってしまいます。小人は人間に見つかると、危険なためその家を出てゆかなくてはなりません。引っ越しの用意をしていた矢先に、今度はお手伝いさんのハルに見つかってしまい、さらに危機に瀕します。
このあたりまでにしておきましょう。
さて、「いまひとつ、なにかが足りない」と思ったのは、どう見てもストーリーでしょう。94分という昨今では若干短い部類に入る時間ですが、ミニストーリーのファンタジーとの性格を考えると十分な時間だと思います。考えるに最初のアリエッティと父ポッドの狩りのくだりが長いのかな?また、ハルさんに見つかりホミリーが捕まったあたりのアクションシーンのスピーディ感のないあたりが時間を食って、せっかくのスピラーという(出てきたときは、おお~!ジムシー!と後半での活躍を期待してしまったが、スカ・・・・・。惜しい!惜しい!)キャラクターを生かし切っていない。
原因の多くは脚本の宮崎さんに帰すと思います。氏はハリウッド映画風の派手なアクションシーンの後に、予定調和的にハッピー・エンドというお話しに嫌悪感を感じてるようで(私も同感ですが)、そのあたりのエンターテイメントと芸術性のさじ加減を上手く処理できないことが、度重なるジブリの物足りなさを私に感じさせてる要因かなと思います。
では今回の「アリエッティ」ではどうしたら良かったか・・・・・・
冒頭から、アリエッティを翔が微かに見つけるあたりは良いとして、その後のアリエッティと父ポッドの狩りのくだりをもう少し短く。(小人の視点からの人間世界の表現という点で、決しておろそかにはできない点でもありますが)
ドールハウスを翔がアリエッティに贈り、それをハルが見つけるあたりももう少し短く。
その後のハル+害虫駆除のお兄さん達とのアクションシーン(宮崎さんお得意のはずの追っかけシーンを自身で絵コンテすればいいのに)を入れ、スピラーの活躍シーンを入れる。
クライマックスのあと、アリエッティ・翔・スピラーの三角関係あたりを少し入れ。ファンタジーなので、生々しい感情のぶれとかを入れるのではなく、無言のお芝居の中に、お互いの目で演技する程度に。
エンディングのアリエッティとスピラーの表現はあんなもんで上々でしょう。
今現在の映画の反響の方は、なかなか良いようで、特に女性の入りが良いのは神木隆之介人気に起因するところでしょうか?前回のポニョは実は未だに見ていないので、自分は比較できませんが入りに関しては今回の方がいいと言うことは一定、成功作といえるようですね。
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