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シン・ゴジラ after

2016/08/19 13:18
「シン・ゴジラ」見ました。



まずゴジラの造詣とアイデアが素晴らしい。
第1作の怖さがリニューアルという面で見事にアップデートされていました。初代ゴジラのきのこ雲のような頭部のイメージの創造。手が動かないくらい小さく、何かを欲しがってるような上向きの手のひらも想像を超えた生物感がたっぷり。平成・ミレニアムシリーズのスポーツ選手みたいな筋肉隆々な人間的デザインからの解放。昭和シリーズ末期の漫画的(今日マンがの方がレベルが高いからこの表現自体マンガに失礼かも)デザインなど問題外。ゴジラの幼体としてミニラやゴジラザウルスやジュニア?みたいな残念極まりない過去から、今回の第2〜3形態の深海魚をイメージした恐ろしさを感じるデザインは「飛躍」したものさえ感じるものでした。またかかとが上がってる形、歯列がバラバラなのはものを喰う器官ではないこと、最強ゆえ耳もないなどのコンセプトは見事としか言えない。

ストーリーだけど、最初からどんどん進むストーリー。
横浜港の船から牧博士の失踪の場面。残された書類に宮沢賢治の本がはたして裏設定があるのか?政府関係の人間だけの中で物語が進むのが、人間を描写するのにやや薄くならざるを得なかった点がー10点のほとんどの理由。ただそのことが人間(現実)対ゴジラ(虚構)というコンセプトをシンプルに表現できたことの一因ではある。早口と会議の場面のドラマ進行も巨大不名生物が出てきたらこうなるというシュミレーション的表現に徹していた。エネルギーがなくなると場所が東京のど真ん中でもその場でストップするふてぶてしさもいい。最後の「ヤシオリ作戦」もアメリカ・国連軍の核攻撃の前に核抜きで東京を守るという日本人の熱意の表れがいい。この最後の作戦は日本人の今後こうありたいという理想を掲げた作戦だったのでは?

音楽を過去の映画の演奏をそのまま使う点がすごい。
新しい映画には新しい演奏をと考えがちだけど、ゴジラ映画の音楽の素晴らしさは昔の低スペックでの歪んだ録音状態が怪獣に蹂躙されてる画面とシンクロしてるんです。「宇宙大戦争」マーチが新幹線の無人爆弾の場面に出てときは目頭があつくなりました。また画面表現も音楽も庵野監督の「エヴァ」の影響が強いと聞いていたが、昔TV版を見ただけなので、どこがエヴァなのかわからない状態だったので私的には気になりませんでした。

俳優の演技を整理する短いカット割り
日本映画の俳優の演技はオーバーな演技が特徴というか、世界へ出した時に異様にみられる点。そこを短いカット割りでくさい演技をする前に画面をカットし早い会話で言葉尻をスマートにして、日本映画になかった画面になってる。ただ石原さとみだけがたっぷりとした時間がかけられてるので、一人日本人的演技と日本語英語(頑張ってはいるが)がダメ演技になってる。たとえばハーフの俳優かNHK「マッサン」のアメリカ人俳優を起用するとかの選択肢はなかったのかと残念なきになる。

続編があるか?
エンディングは続編もありな雰囲気はある。素直に見ればこれはこれで終わってるとおもっていいが、人間の商売上の要求はあるとみていいか。まああるとしたら第2の怪獣がでるのでなく、あくまでゴジラと人間の戦いという「嘘は一つね」という約束を守ってレベルを落とさない続編を作ってもらいたいものだ。




さてこの作品の評価は90点といいましょう。

因みに参考に 第1作「ゴジラ」95点 「キングコング対ゴジラ」90点 「ゴジラ対ヘドラ」70点
1984「ゴジラ」15点 「大怪獣総攻撃」20点 「ファイナルウォーズ」40点
エメリッヒ・ゴジラ90点 2014ゴジラ25点 
「ガメラ大怪獣空中決戦」95点

第1作ゴジラは「シン・ゴジラ」にない民間の男女の話も並行して進行し、人間ドラマも厚いストーリーになってること。また最終兵器をつくってしまったものへの落とし前を訴えてる点に製作者たちの高潔なメッセージがお見事。特撮の陳腐さは本作にはとても及ばないがその心意気は本作以上の感動さえ感じるもの。

「キンゴジ」はあくまでエンターテイメントとしての割り切り振りで、楽しさに割り切った映画手法の手練手管が最高のレベルにある。

対ヘドラは映画の全体的レベルは低いものの、社会問題を扱った気概とボロボロになってまで戦うゴジラにアンチヒーロー的な快感がある。

1984ゴジラはスーパーXという2個目の嘘を出したことと、お茶の間俳優をゴジラ映画ご優待的に出した点に、映画にそぐわないメンタルをさらけ出してる。

 「大怪獣総攻撃」はゴジラに太平洋戦争の戦没者の霊の神輿論を扱った作品だがキングギドラまで日本の守り神というトンデモ設定が観客の気持ち無視の作品に。

「ファイナルウォーズ」はまさにハチャメチャ映画だが、一連の平成・ミレニアムシリーズが映画的興奮度がほとんどない、無風映画なのに比べると、いい大人が子供のようなおもちゃであそんでる感が「しょーがなねーなー」という義憤を抱きつつも無風よりまし・・・・というレベルでまだ存在価値はありと思う。

エメリッヒゴジラは映画自体は良くできてる。主人公とヒロインの恋愛の行き違い話は余計だが、楽しんでみられる。ゴジラそのものについては、イグアナの巨獣を日本の訳の分からない漁船のじいさんが勝手に「ゴジラ」と勘違いしたもんだろうと思えば怒る気にもならない。

2014ゴジラはガメラ大怪獣空中決戦のパクリのストーリーと、相変わらずのハリウッド的勧善懲悪話が鼻についてCG意外に見るべきものがない。

「ガメラ大怪獣空中決戦」は奇跡の怪獣映画としか言いようがない。
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