|
日本漫画界の大家、石ノ森章太郎先生のゆかりの記念館へ行って参りました。石巻 石ノ森萬画館と中田町 石ノ森章太郎ふるさと記念館です。 まずは石ノ森萬画館。北上川の中州にUFO風の建物が見えます。ニューヨークのマンハッタン周辺の地形に似ていることからマンガッタンと呼ばれてます。 入り口には漫画家などの様々な人々の手形がレリーフで並びます。1階は売店と入場受付。2階に上がるスロープには壁にズラッと、著書「漫画家入門」で解説していた「龍神沼」の縮小コピー原稿に、同内容の解説が付いたものが並んでます。 2階は先生の生涯や、サイボーグ009など代表作の様々な展示が並びます。3階は漫画家諸氏から寄せられた色紙の展示と、漫画ライブラリー。そしてキャラクターの名前の入ったメニューのあるレストラン。 常設展示は十分なスペースに見合った感じでしたが、萬画館として期間を区切ったテーマ展示なども見てみたかったなと言う感じ。 一方の石ノ森章太郎ふるさと記念館。、地方の小さい町並みの中に溶け込んだ平屋ながら、落ち着いた風情の外観。 スペース的には石ノ森萬画館ほどでないものの、先生の生涯や、トキワ荘の先生の机周辺を実物で再現したりなかなかの展示。でも漫画家さんから贈られた色紙などが多いせいか、常設展示が色紙がスペースをとってて、それがメインみたいに見えちゃう?でも色紙の熱い内容に感じ入るものもあるので、批判するほどではありませんが。 またこちらは特別展示があり、今回は「女性キャラクター」。来館者のリピートを考えるとなかなかがんばっている感じですね。 またこちらは、駐車場の4軒先に石ノ森先生の生家があり、デビュー作「二級天使」も生まれた個室などが保存されていて、ここから世界に羽ばたいた石ノ森章太郎の若かりし頃を想い、感じ入りました。 Doctor Tは最初にであった漫画・アニメは手塚治虫先生の「鉄腕アトム」でしたが、漫画を描こうと思ったとき参考にしたのは石ノ森先生(当時は石森)の「サイボーグ009」であり「漫画家入門」でした。「漫画家入門」で参考資料に使われた「龍神沼」はそれ自体先生の代表作といってもいい名作で、「入門」で事細かに解説されてた先生の文章を今でも反芻しています。 「ジャンプ」に投稿作品を描いたときも、漫研で卒業作品を描いたときも、コミケにだす漫画を描いたときも「漫画家入門」の「龍神沼」を読み返していました。 氏の一番の功績は、実は私が石ノ森先生の作品をあまり読まなかった1980年代中頃の「日本の歴史」「日本経済学入門」あたりの作品を先生が出されたとき、世の中の「漫画」を見る目がアレ!と驚くくらい変わったことですあれ以降、TVや書評などで漫画=くだらないもの・子供が見るもの、という偏見が確実に減っていったように思います。氏は現在の日本における漫画の立ち位置をしっかりと形作って頂いたんだと思います。「世界に浸透し、そして冠たる日本漫画・アニメ」と今では言えますが、その礎を築いてくれた大恩人でしょう。 今回、改めて原稿や作品を見てきて、デビュー作「二級天使」から既にあのストーリーテラー性は出来上がっていたこと、人間の温かな心を映しだすような「さるとびエッちゃん」のお話し、江戸情緒・季節感を紙原稿の上にもの凄いテクニックで描ききった「佐と市捕り物控」、漫画をアニメにも負けない映像詩として昇華させているファンタジー・ワールド ジュン」、等々、書ききれない作品の数々に今さらながら圧倒されました。 もっともっと石ノ森作品を読まなくちゃ、まだまだ自分には石ノ森章太郎が足りない・・・・!読めば読むほど今の自分に足りない部分が少しでも補完できると思います。 そんな感慨に耽った今回の旅行でした。 |
| << 前記事(2010/08/15) | ブログのトップへ | 後記事(2010/08/19) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2010/08/15) | ブログのトップへ | 後記事(2010/08/19) >> |